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【34本目】地域にとっても子はかすがい~落語風~ | mama's選挙ラボ

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【34本目】地域にとっても子はかすがい~落語風~

【34本目】地域にとっても子はかすがい~落語風~

子は鎹(かすがい)と申しますが
これは現代においては「夫婦」だけにとどまらないようで。

ここである街で過ごす母親の話を一つ。
子どもを授かり、縁も所縁もない流山という千葉の先っぽ、
チーバ君でいうところの鼻の先あたりに引っ越してきたそうな。

このご時世、「ワーキングマザー」とやらで
毎日お腹を抱えて、つくばエクスプレスという電車で
都心まで働きにでていたそうな。

朝早くに出て、帰りはまっくら。
ご近所と顔を合わす時間はないですわな。
家はただ寝るだけで、生活する場所ではなかったわけだ。

近所の人の名前もしらねえ。顔もしらねえ。
自分の街にも地域にもご近所にも興味はない。

それから十月ほどたったある日。
待望の赤ちゃんが生まれた。
産院から家に戻ってきた日、
「めでてえ、めでてえ、」とご近所さんから
話しかけられるのなんのって。

今まで天気の話をしたことがあっても
それ以上のかかわりがなかったおばあちゃん達が
「赤ちゃんを抱っこさせてくれ」と頼んでくる。

交代に我が子を抱っこしているおばあちゃんたちを見ながら
母親は思った。
「子どもが一人いるだけで、こんなにもつながれんのか~」

ここから、この母親の地域スイッチが入ってしまいましてね。
子どもを連れて近くの小学校の登下校のボランティアや
自治会の班長をおじいちゃんおばあちゃんと一緒にやりはじめた。

子ども達のためにと雨の日も雪の日も灼熱の日も
下校時に横断歩道に立つおじいちゃんたちを見て、
感動したんだと。

当然、それは忙しくて昼間地元にはいない
お母さんお父さんは見てないわけだ。
そんなボランティアがあることを知らないかもしれない。
こちらが挨拶をしても、無視する子どももいる。
保護者と一緒でも挨拶をしない場合もある。

かく言うこの母親も休みを取るまでは地域の安全と安心が
人の手によって守られていることなんて知らなかったわけで、
偉そうなことは言えた義理じゃないが、
「自分たちの地域の安全が誰によって守られているか?」
お互いのことをもっともっと知るべきだと強く思った。

とはいえ「はい、交流しなさい」と言われても
世代を超えた人達と会話を盛り上げるのは簡単なことじゃない。

ってことで、ある催し物をしてみたんだと。
地元の農家の野菜を子ども達が調理して、
その感想を地域のおじいちゃんおばあちゃん達に聞く。

あるテーマのもと、子どもを真ん中にして、
地元の農家、保護者、ボランティアの方々と
普段顔を合わせない人が一気に集まる。

すると、話も盛り上がる盛り上がる。
子どもに何かを教えるということは地域の人にとって
とても嬉しく楽しいこと。

子どもという存在は地域にとっても「鎹」なんだ。
性別も年齢もそんなものすべて吹き飛ばしてつなげちゃうんだな~。

材質も種類も、形も、関係なくつなげれちゃう
「鎹」を持ってる子育て世代はいい大工になれるよね。

いい家、いや、いい街を作れる。
ただ、大工業界もそうだろうが、街づくりにも若い人がいない。
木があって、鎹があっても、建てる人がいなきゃ話にならない。

そこで、子育て世代のママさんが立ちあがたってわけだ。
「ママだからできる地域のつなげ方があるって」意気込んでる。
子どもでつながってる街、いいじゃない。
ちょっとや、そっとじゃ壊れない。強いよ。

「夫婦にとって子はかすがい、地域にとって子は生きがい」
おあとがよろしいようで。

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